自己符号化器を用いた国債イールドカーブのファクターモデルの構築†
著者†
水門善之(東京大学, 野村證券), 坂地泰紀, 和泉潔, 島田尚, 松島裕康(東京大学)
概要†
本研究では,機械学習手法の一種である自己符号化器(オートエンコーダ)を用いて,日本国債のイールドカーブの3ファクターモデルの構築を行った.更に,構築した自己符号化器を形成するニューラルネットワークのモデルパラメータに着目することで,自動生成した3つのファクターが,それぞれ,イールドカーブの水準・曲率・傾きを表現していることを示した. 加えて,本研究では,構築した自己符号化器を,国債の割高・割安の判別器として使用することで,国債のロングショート戦略を構築した場合,トレンドフォロー型の投資戦略に比べて,良好なパフォーマンスが得られることを確認した.
キーワード†
Yield Curve, Term Structure Of Interest Rates, Auto Encoder, Machine Learning, Factor Model
論文†
(10月9日以降に公表いたします)