028-18

2022-05-26 (木) 11:01:52 | Topic path: Top/028-18

第28回研究会

人工衛星観測データを用いたCO₂濃度推計値に基づく消費動向の計測モデルの構築

著者

水門善之(野村証券, 東京大学), 田邊洋人(野村証券), 和泉潔(東京大学)

概要

本研究では,昨今の気候変動リスク,及びCO₂ (二酸化炭素)を中心とした温室効果ガス排出への関心の高まりを踏まえ,マクロ経済活動とCO₂排出量の関係性を検証した.はじめに,構造的な環境変化の影響を緩和するめの処理を施すことで,CO₂排出量の変化率と経済成長率の間に正の相関関係が維持されていることを確認した.更に本研究では,人工衛星(GOSAT,温室効果ガス観測技術衛星いぶき)の観測情報を用いて計測された地域別のCO₂濃度の情報を用いることで,速報性の高いマクロ経済状況の把握手法を提案した.その際,従来用いられていた速報性の高い消費関連データに加えて,個別企業等の特殊要因の影響を受けにくい衛星観測情報に基づくCO₂データの推計値をモデルの特徴量として活用することで,コロナ禍においても安定したマクロ経済の動態把握が行えることを確認した.

キーワード

衛星観測データ, CO₂排出量, マクロ経済, 消費動向

論文

file18_SIG-FIN-28.pdf

添付ファイル: file18_SIG-FIN-28.pdf 548件 [詳細]
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