決算説明会に関する情報開示の効果検証†
著者†
真鍋 友則, 黒木 裕鷹(Sansan株式会社), 指田 晋吾, 中川 慧(野村アセットマネジメント株式会社)
概要†
本稿では、企業のIR戦略の一つである決算説明会に関する情報開示の効果を検証する。企業のIR活動は自社への投資呼び込みを目的として行われている。決算説明会は主要なIR活動の一つだが、企業間で時期が重複しやすく、投資家の参加が分散してしまうことで機会損失を生じるという課題がある。この損失を埋める目的で、一部の企業は決算報告会の内容を書き起こしたテキストをウェブ上のプラットフォームや自社HPで一般公開し、情報へのアクセシビリティを高めている。しかし、実際にこのような情報開示が投資家の関心を惹きつけ、投資の促す効果があるかについては未だ検証されていない。ここでは、このような企業の情報開示戦略と株式の出来高の変化の関連を差分分析によって評価し、その効果検証を試みる。
キーワード†
"IR戦略, 差分分析, 決算説明会, 情報開示"
論文†
(J-Stageにて公開する予定です)